今井です。


米国のGMが、経営破たんから1年で、早くも再上場に向けて米国証券取引委員会SECに新規株式公開(IPO)を申請しました。


景気動向の不透明感が払拭できない時期で、果たして本当に米国自動車業界、なかでも新生GMが安定軌道に乗ったと言い切れるのかどうか不安は残ります。


他方、この時期を逃すと、なかなか米国政府としても民間企業の経営から手を引くことが難しくなること、また、人気低迷気味のオバマ政権としても、何かひとつ成功物語を世間に提示しておく必要に迫られたこと、も背景にあるのかも知れません。


また、上場させることで、GM支援のために拠出してきた資金を米国政府が回収できる、という思惑も当然あるでしょう。


このような特殊性から、今回のIPOは必要なのかもしれませんが、破綻した会社がまた一年で上場する、というのも、若干戸惑いを感じます。


本来、IPOは、上場にふさわしい会社が行うべきもので、一定の安定感を確認するような時間は必要なのではないかと思います。


また、上場本来の目的は、信用力の確保、資金調達のため、などであるわけです。これまでの投下資金の回収や、キャピタルゲインを得たいと言うような、マネーゲーム的な要素が前面に出ることは望ましくないと思います。(GMのケースはそうではないとは思いますが。)


上場イコール目的の成就、と言う図式ではなく、そこからがスタートだ、と言うことを十分意識すべきだと思います。



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